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ポンドドルとポンド円、今日の見通しとチャートポイント

英国経済は賃金インフレの問題に直面している。今日は7月の消費者物価指数(CPI)が発表される。内容次第でポンド相場は上下に大きく動く可能性がある。トレンドが対照的となっているポンドドルとポンド円の見通しは?注目しておきたいチャートポイントは?詳細はIG為替レポートをご覧ください。

出所:ブルームバーグ 出所:ブルームバーグ

※今日のドル円の見通しとテクニカルポイントについてはこちらをご覧ください


サマリー

・ポンド相場は対米ドルと対円で対照的な動きとなっている
・今日のポンド相場は、7月の消費者物価指数(CPI)で上下に振れる展開が予想される
・ポンドドルの焦点は、短期サポートラインの攻防となろう
・一方、ポンド円は新たなレジスタンスポイントの見極めが焦点となろう


目先の注目材料は7月の消費者物価指数(CPI)

昨日の外為市場では、米ドル買い以上にポンド買いの圧力が高まった。

4-6月の英失業率(ILO方式)は4.0%から4.2%へ上昇し、労働市場の軟化が示された。しかし、4-6月期の賃金(週平均賃金3ヶ月)は前年比で8.2%、賞与除いたベースでは7.8%へ上昇した。2001年に集計を開始して以来の高い伸びとなり、英国内の賃金インフレが加速していることが示された。

賃金インフレの根強さが確認されたタイミングで、今日は7月の消費者物価指数(CPI)が発表される。総合では前月の7.9%から6.7%へ低下する予想となっている。一方、コア指数は、前月の6.9%から6.8%へ小幅に低下する見通しである(ともに前年同月比)。

7月CPIでインフレの鈍化が確認される場合、外為市場ではポンド売りの展開が予想される。一方、賃金インフレの影響などで予想外にインフレが上昇する場合は、対米ドルや日本円でポンド相場の上昇が予想される。

英国のコアインフレ率と賃金の動向

英国のコアインフレ率と賃金の動向 ブルームバーグのデータをもとに作成 / 月次:2022年

ポンドドル、今日の見通しとチャートポイント

テクニカルの面で分岐的に差し掛かっているポンドドル

ポンドドル(GBP/USD)は現在、テクニカルの面で分岐点に差し掛かっている。

その分岐点とは、短期サポートラインの攻防である。短期レジスタンスラインとの関係で考えるならば、短期サポートラインの下方ブレイクは、トライアングルの下方ブレイクを意味する。

20日MA(今日現在1.2775レベル)と50日MA(今日現在1.2778レベル)では、デッドクロスの状況が発生している。一方、MACDは低下トレンドを維持しながらゼロラインを下回る状況にある。

これらテクニカルの動向を考えるならば、7月CPIがポンド売りの要因となれば、ポンドドルは短期サポートラインを完全に下方ブレイクすることが予想される。

この状況(トライアングルの下方ブレイク)が確認される場合は、レジスタンスからサポートへの転換が確認されている1.2600レベルを視野にポンドドルの下落幅が拡大する展開を想定しておきたい。

今週14日の下落局面では、1.2617レベルで相場が反転した経緯がある。このチャートポイントの下方ブレイクは、1.2600トライのシグナルと想定しておきたい。

下落局面では1.2600の攻防が焦点に

一方、7月CPIがポンド買いの要因となる場合、ポンドドル(GBP/USD)は短期サポートラインを維持する展開が予想される。

しかし、上で述べたテクニカルの動向を考えるならば、現在のポンドドルの地合いは弱い。

ゆえに7月CPIでポンドドルが反発しても、昨日の上昇を止めた1.2750レベルで反落する展開を想定しておきたい。短期レジスタンスラインは今日現在、1.2750レベルで推移している。テクニカルの面でも1.2750は、ポンドドルの上昇を止める可能性がある水準である。

一方、ポンドドルが1.2750レベルを上方ブレイクする場合は、上で述べた2つの移動平均線(20日MAと50日MA)までの反発を想定しておきたい。この移動平均線を突破できない限り、ポンドドルはサポートライン(トライアングルの下限)を目指す可能性が残るだろう。

ポンドドルのチャート:日足 23年5月以降

ポンドドルのチャート:日足 23年5月以降 TradingView提供のチャートで作成

ポンド円、今日の見通しとチャートポイント

目先のポンド円は上下どちらにも振れやすい状況に

ポンドドル(GBP/USD)とは対照的に、ポンド円(GBP/JPY)は上昇トレンドを維持している。

昨日は欧米の株式市場が下落したが、それでもポンド円は高値185.32レベルまで上昇する局面が見られた。この底堅さを考えるならば、現在のポンド円の焦点は、新たなレジスタンスポイントの見極めにある。

通貨オプション市場のリスクリバーサルの動向を確認すると、ポンド円のそれらは横ばいで推移している(下チャートのグレーゾーンを参照)。ポンド・プットへの傾きは後退しているが、ポンド・コールへ向かうムードも見られない。

現在のリスクリバーサルの状況は、ポンド円が上下どちらにも振れる可能性を示唆している。目先は、上で述べた7月CPIで上下に大きく振れる展開が予想される。

ポンド円とリスクリバーサルのチャート:日足 年初来

ポンドドルとリスクリバーサルのチャート:日足 年初来 ブルームバーグのデータをもとに作成


上昇局面でのチャートポイント

ポンド円(GBP/JPY)が上昇トレンドを維持する場合は、186.00レベルのトライおよびブレイクアウトが今日の上値の焦点となろう。直近の高安に注目する場合、186.03レベルはV計算値の水準にあたる。

昨日の高値185.32レベルの上方ブレイクは、フィボナッチ・エクステンション76.4%の水準185.74レベルをトライするシグナルと想定しておきたい。ポンド円がこのテクニカルポイントをも難なく上方ブレイクする場合は、上で述べた186.00レベルをトライする展開を想定しておきたい。

下落局面でのチャートポイント

一方、7月CPIや米ドル高の加速、または株安などを受けてポンド円(GBP/JPY)が反落する場合は、レジスタンスの水準として意識された経緯のある184.00レベルと183.00レベルの攻防に注目したい。

これらの水準でサポートポイントへの転換が確認される場合は、ポンド円の地合いの強さを市場参加者に印象付けよう。

なお、10日MAが今日現在、183.10レベルで推移している。ポンド円が183円台へ下落する場合は、このMAの攻防に注目したい。このMAの下方ブレイクは、183.00レベルをトライするシグナルになり得る。

ポンド円のチャート:日足 23年6月以降

ポンド円のチャート:日足 23年6月以降 TradingView提供のチャートで作成

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