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日経平均3か月ぶり最高値 出遅れ組の半導体株躍進 上昇の裾野広がるか

日経平均株価は週次で1329円高。3か月ぶりの最高値更新で勢いづく。一方、経済の不透明感が強まっており、株価上昇の裾野の広がりが期待される。

日経平均3か月ぶり最高値 出遅れ組の半導体株躍進 上昇の裾野広がるか 出所:Adobe Images

日経平均株価が復活した。5日の終値は1週間前比で1329円高。前週の986円高の勢いを引き継ぎ、4日には3か月ぶりの史上最高値となる4万0913.65円をつけた。ソフトバンクグループが相場を牽引したほか、半導体株の「出遅れ組」の躍進も目立っている。また、4月以降の日経平均の値上がりには、半導体株以外の銘柄の寄与も大きくなってきた。ただし春までの上昇を引っ張ってきた東京エレクトロンなどは失速気味。世界的な政治や経済の見通し不安が強まる中、日経平均の今後の行方は、株価上昇の裾野の広がりがさらに進むかどうかにかかっている側面もありそうだ。

日経平均は週次で1329円高 4日には最高値を更新

日経平均(N225)の5日の終値は4万0912.37円。史上最高値をつけた前日からは1.28円安だったが、1週間前比では1329.29円高を確保した。週次での上げ幅は、34年ぶりの最高値更新を果たした3月18-22日週(2180.79円高)以来の大きさだった。

日経平均株価と週次の騰落幅の推移のグラフ

相場を牽引したのは週次で8.04%高となったソフトバンクグループ(9984)。英半導体大手アーム・ホールディングス(ARM)の株価上昇や、27日に米国の医療分野のテック企業であるTempus AI(テンパスAI)と合弁会社を設立すると発表したことが期待を集めた。合弁会社は日本で、がんに関わる医療データの収集・解析や、人工知能(AI)による治療提案などのサービスを提供していくという。ソフトバンクグループの株価は4月末からの2か月あまりで41.82%高となっている。

日経平均を動かした銘柄と寄与度

半導体株「出遅れ組」上昇 ルネサスは2か月強で24%高

また、このところの日本の株式市場では、車載半導体で強みを持つルネサスエレクトロニクス(6723)も勢いづいている。ルネサスの株価は半導体株の中では出遅れいていたが、4月末からの値上がり率は23.99%という高成績だ。さらに3月以降に急激な値下がりに見舞われていた半導体検査装置のアドバンテスト(6857)も、中期経営計画が評価され、4月末からの上昇率が32.73%高に達している。このほか、半導体事業の注目度が高いソニーグループ(6758)は6月19日以降の13営業日中12日で値上がりし、この間で10.60%高となっている。

日本の半導体株の値動きのグラフ

一方、日経平均の復活の背景には、半導体株以外の好調さもありそうだ。2024年に入ってからの日経平均の上昇への寄与度が高い銘柄を10位までランキングすると、リクルートホールディングス(6098)やコナミグループ(9766)など製造業以外の銘柄も顔を出す。2023年末比での上昇率はリクルートが52.49%高、コナミは59.01%高だ。

日経平均の値動きへの寄与度の比較 7月5日と3月29日

ただ、これまで日経平均を引っ張ってきた、半導体製造装置の東京エレクトロン(8035)は4月末からの上昇率が3.56%どまり。SCREENホールディングス(7735)も同じ期間で1.93%安だ。海外の空売りファンドの標的になっている半導体検査装置のレーザーテック(6920)も0.90%安となっている。

また、世界の政治や経済の見通しはますます不透明になっている。11月のアメリカの大統領選挙をめぐっては現職のジョー・バイデン大統領の高齢問題への懸念が深刻化。5日に発表された米国の6月雇用統計は労働市場の変調を感じさせた。何より日本の株式市場にとっては、37年半ぶりの円安が続くドル円相場USD/JPY)の見通しが大きな不確定材料であることは間違いない。

こうした中、足元の日経平均の上昇を支える出遅れ組の半導体株の上昇もどこまで続くかは不透明にみえる。日経平均の見通しがさらに明るくなるには、半導体株以外の値上がりがさらに進んでいく必要がありそうだ。


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