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日経平均、円高で転落 週次372円安 エヌビディア決算で見通し不安

日経平均株価は週次372円安。円高が悪材料になった。一方、半導体株には値上がりも目立つが、エヌビディア決算が逆風となるおそれもある。

日経平均、円高で転落 週次372円安 エヌビディア決算で見通し不安 出所:ブルームバーグ

日経平均株価が一進一退を繰り返している。21日の終値は1週間前比372円安で、3万8000円台に再び転落。1ドル=149円台まで進んだ円高が悪材料となった。21日のニューヨーク市場のドル円相場では円高が深まっており、3連休明けの日経平均のさらなる下落も想定される状況だ。一方、日経平均の値下がりは衣料品大手ファーストリテイリング1社の下落に下押しされた側面も強く、半導体検査装置のアドバンテストなど半導体株には値上がりも目立つ。ただ、日本時間27日朝に予定されるアメリカの半導体大手NVIDIA(エヌビディア)の決算発表は半導体株の勢いを削ぐ可能性もあり、日経平均の今後の見通しには不安が尽きない。

日経平均株価は週次372円安 3万8000円台に転落

日経平均株価(N225)の21日の終値は1週間前比で372.49円安の3万8776.94円だった。好業績企業の株価上昇が貢献した前週(10-14日)の362円の上昇がすべて失われた形で、再び3万8000円台に転落した。

日経平均株価と週次騰落額の推移のグラフ

日経平均の見通しを悪くしたのはドル円相場(USD/JPY)で進んだ円高だ。日経平均株価は円高が1ドル=149円台に達した20日に前日比486円安と大きく下落。21日の東京市場は反発したものの、週次でのマイナスから抜け出せなかった。

日経平均は、ドル円相場が平均143円台で推移していた2024年9月には、3万6000円台で推移する場面も多かった。ドル円相場は21日のニューヨーク市場では一時、1ドル=148.93円をつけており、3連休明けの25日の日経平均がさらに下押しされる懸念も拭えない。

日経平均株価とドル円相場の推移のグラフ

ファーストリテイリングは5.32%安 日経平均株価を押し下げ

一方、個別株の値動きをみると、21日までの週次での日経平均の値下がりは、値がさ株の筆頭であるファーストリテイリング(9983)が5.32%安となった影響が大きい。株式市場ではファーストリテイリングの業績をめぐる悪材料が出たわけではなく、円高を背景にした日本株の見通しの悪さが値下がり要因になったといえそうだ。

日経平均を動かした構成銘柄の寄与額ランキング

アドバンテストは5.98%高 半導体株は大きく値上がり

逆に値上がり銘柄をみると、ファーストリテイリングに次ぐ値がさ株の代表格といえるアドバンテスト(6857)が5.98%高となり、2週連続での5%超の上昇を達成。半導体製造装置の東京エレクトロン(8035)も2.54%となり、4週ぶりに反発した。アドバンテストの株価は1月27日と28日、中国の人工知能(AI)開発企業「DeepSeek(ディープシーク)」が脚光を浴びたことが悪材料となって株価が急落していたが、翌日に行った2024年10-12月期決算発表は市場予想を超える内容。投資家の評価が復活してきたといえる。

また、13日に10-12月期の好決算と2025年3月期の通期業績見通しの上方修正を発表したソニーグループ6758)も週次で2.91%高で、5週続伸。ソニーグループは半導体事業の2026年3月期の見通しにも前向きな姿勢を示している。このほか、ルネサスエレクトロニクス(6723)も2025年1-3月期の業績への期待(8日)が続き、週次12.67%高。13日に自社株買いなどを発表した半導体製造装置のSCREENホールディングス(7735)も週次15.27%高となった。

アドバンテスト、東京エレクトロンなど半導体株の値動きの推移のグラフ

日経平均の値下がりで割高感は緩和 買い戻しのタイミングとの見方も

日経平均の今後の見通しにとっては3万8000円台までの値下がりで改めて割高感が和らいだことも好材料だ。ブルームバーグによると、日経平均の水準と構成銘柄の今後12か月の予想収益から算出される株価収益率(PER)は21日時点で19.5倍程度。2024年11月下旬以来の低水準が続いている。円高の懸念が強まらなければ、日経平均には買い戻しのタイミングが近づいているといえる。

日経平均株価と予想株価収益率(PER)の推移のグラフ

エヌビディアの決算は半導体株の見通しを左右 米国経済の先行きも不安

ただ、半導体株には日本時間の27日朝に予定されるエヌビディアの決算が逆風となる可能性がある。ドナルド・トランプ政権による中国向け半導体輸出規制強化への懸念などがエヌビディアの業績の見通しを悪くすれば、株式市場でAIブームの冷え込みと半導体需要の縮小という悪いシナリオが意識されかねないからだ。

また、21日の米国株式市場では経済の見通しへの不安が強まり、S&P500種株価指数(SPX)は2か月ぶりの急落となった。週明け以降は米国経済の見通しを左右する重要な経済指標の発表も控えており、投資家心理の悪化が日経平均株価を下押しする筋書きも考えられそうだ。


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