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テスラ、株価上昇継続なるか 23日決算 販売予想に変化は?

テスラは23日に2024年4-6月期決算を発表。2024年の業績見通しに上方修正があれば株価上昇がさらに勢いづく可能性もある。

テスラ、株価上昇継続なるか 23日決算 販売予想に変化は? 出所:ゲッティ

電気自動車(EV)大手のテスラが23日の取引時間終了後に発表する2024年4-6月期決算は今後の販売の見通しに変化が出るかが焦点だ。テスラはこれまで2024年の販売悪化を警告してきたが、公表済みの4-6月期の販売実績は市場予想を上回る結果。23日の決算発表に際し、通年での販売が想定よりも上振れるとの見通しが示されれば、投資家からは歓迎されそうだ。ただしテスラの株価はすでに前回決算から約3か月の間で7割超も上昇しており、投資家の期待に応えることの難易度もあがっている。

テスラの2024年4-6月期決算は減収減益の見通し

テスラはアメリカ東部時間の23日午後5時30分(日本時間24日午前6時30分)に決算会見を開く。LSEGのデータによると、テスラの4-6月期決算に関する予想は、総収入が前年同期比1.2%減の246.30億ドル。テスラ決算で投資家が注目する調整ベースでの1株当たり利益(EPS)は31.9%減の0.62ドルとなっている。テスラは過去17回の四半期決算のうち直近の3回を含む5回で、総収入が市場予想を超えられなかった。また1株当たり利益でも同様に17回中5回で市場予想をクリアできなかった。

テスラの業績(総収入と1株当たり利益=EPS)の推移のグラフ

テスラの株価(TSLA)は2024年は不振に陥り、前回(1-3月期)決算発表前日の4月22日には2023年末比で42.8%安にあたる142.05ドルまで値下がりした。しかしその後は上昇基調に乗り、15日の終値は252.64ドル。2023年末比で1.67%高まで回復している。

LSEGによると、直近の株価と今後12か月の予想収益から算出される株価収益率(PER)は83.49倍。3か月前の前回決算発表前の53倍程度から大きく割高感が増している。中国のEV大手のBYD(1211)の17.11倍と比べても割高感が強い。

アナリストが提示する目標株価の平均は200ドル程度。7月に入ってからは300ドル以上に引き上げる動きも出る一方、120ドルに引き下げる動きもある。50人のアナリストのうち8人が強い買い、14人が買いを推奨。17人が維持を勧めている。一方、7人は売り、4人は強い売りを推奨しており、大手ハイテク株の中では株価に悲観的な見方が目立つ。

テスラの株価は2024年、大幅に下落した後、急上昇

テスラの株価が2024年に入って大きな下落と急回復をたどった要因は、2024年の業績に対する見通しが定まっていないことにある。テスラは1月の2023年10-12月期決算発表に際し、2024年の販売の伸び率について「2023年の実績よりも著しく低くなる」と警告。株価下落のきっかけを作った。しかし4月の1-3月期決算発表時には新型車の投入時期を2025年前半に前倒しし、株価浮上のきっかけを提供。また、7月2日に発表した4-6月期の販売台数が市場予想ほど悪くなかったことも株価上昇に拍車をかけた。

テスラの販売台数と粗利益率の推移のグラフ

さらにイーロン・マスクCEOが14日にSNSのXへの投稿で、アメリカ大統領選挙に関連し、共和党のドナルド・トランプ前大統領を「全面的に支持する」と表明したことも株式市場では株価上昇の材料とみなされたようだ。マスク氏がトランプ氏と緊密な関係を築けば、暗殺未遂事件を経て勢いづくトランプ氏が大統領になった場合、自動運転技術めぐる許認可を得られやすくなるとの観測が出ている。

テスラの販売台数の見通しが上振れすれば株価上昇も

こうした中、23日の決算発表では、テスラが2024年の販売の見通しについてどのような情報発信を行うかが焦点となる。決算発表の中で販売予想に関する表現が上方修正されたり、マスク氏から新型車導入に関する前向きな発言があったりすれば、株価上昇の材料になりそうだ。またアメリカの金融市場で米連邦準備制度理事会(FRB)の利下げ見通しが強まっていることも、自動車ローン金利の低下を通じてテスラの販売や利益率の追い風になる可能性がある。

ただしテスラの株価はすでに急上昇しており、前回の決算発表当日の終値からは約75%値上がりしている。この結果、足元の予想PERは2022年5月以来の高水準だ。こうした中、テスラが23日の決算発表で前向きな方向性を示すことができなければ、割


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