コンテンツにスキップする

外国為替証拠金(FX)及びCFD取引はレバレッジ取引であり、元本や利益が保証されていません 外国為替証拠金(FX)及びCFD取引はレバレッジ取引であり、元本や利益が保証されていません

アルファベット決算、AI不信増幅も 29日 設備投資が利益圧迫見通し

アルファベットが29日に発表する2024年7-9月期決算は利益が焦点。設備投資増加が利益を圧迫していれば、他のIT大手の株価にも影響が及びかねない。

アルファベット決算、AI不信増幅も 29日 設備投資で利益悪化見通し 出所:ブルームバーグ

アルファベットが29日の取引時間終了後に発表する2024年7-9月期決算は、利益の成長減速が不安視されている。人工知能(AI)サービスに関連した設備投資で収益が圧迫される見通しになっているためで、市場予想を下回れば株価に下落圧力がかかりそうだ。アルファベットは3か月前の4-6月期決算発表で投資家の失望を買い、大手ハイテク株が軒並み下落するショックの引き金を引いた。今回の決算でもアルファベットの利益面での不安が意識されれば、マイクロソフトやアマゾン・コムといったAIサービスに注力する他のハイテク大手への不信も高まる可能性がある。

【関連記事】アルファベット、株価5%超上昇 好決算発表 AIブームに強気見通し(2024年10月30日)

アルファベットの2024年7-9月期決算は増収ペースが減速する見通し

アルファベットはアメリカ東部時間の29日午後4時30分(日本時間30日午前5時30分)に決算会見を開く。ブルームバーグのまとめによると、アルファベットの7-9月期決算に関する事前予想では、総収入は前年同期比12.7%増の864.44億ドルになり、前期(4-6月期)の13.6%増から減速する見通し。また、1株当たり利益(EPS)は18.2%増の1.83ドルになり、前期の31.3%増から伸び率が大きく低下するとみられている。アルファベットは過去18回の四半期決算のうち、2回で総収入が事前予想を下回った。1株当たり利益では4回で予想を超えられなかった。

アルファベットの業績(総収入、1株当たり利益=EPS)の推移のグラフ

アルファベットの株価は前回決算から下落傾向

アルファベットの株価は(GOOGL)は2023年に58.32%上昇。また、21日の終値は164.07ドルで、2023年末比で17.45%高となっている。前回の決算発表前にあたる7月中旬の段階では33%高となっていたが、決算発表後は下落傾向に転じた形だ。7月までの株価上昇は4月に発表した初の配当実施が好感されたためだが、株価を押し上げる効果は長続きしなかったといえる。

ブルームバーグによると、アルファベットの直近の株価と今後12か月の予想収益から算出される株価収益率(PER)は21日時点で18.36倍で、前回決算発表前の21倍程度から割高感が和らいだ。アナリストが提示する目標株価の平均は203.53ドルで、現状よりも24%ほど高い水準となっている。70人のアナリストのうち58人は買いを推奨し、12人は維持を勧めている。

アルファベットの営業利益率が予想を下回れば悪材料に

アルファベットの7-9月期決算発表で焦点となるのは利益の水準だ。ルース・ポラットCFOは前回(7月23日)の決算会見で、2024年7-9月期は設備投資にかかる費用の多さが営業利益率に反映されるとの見通しを示していた。ブルームバーグのまとめでは、7-9月期の営業利益率は31.33%となり、4-6月期の32.36%から低下すると予想されている。実際に発表される7-9月の実績が見通しを下回れば、アルファベットの株価には下押し圧力がかかりそうだ。

アルファベットの営業利益と営業利益率の推移のグラフ

一方、アルファベットが設備投資を積極化させている背景には、AI開発やサービス展開の基盤となるクラウド事業の強化を進めている事情がある。スンダー・ピチャイCEOは「過少投資のリスクは過剰投資のリスクよりも劇的に大きい」として、今後もAI関連投資を続けていく考えだ。しかしクラウド事業の成長が巨額の投資にも関わらず伸び悩むことになれば、やはり投資家から悪材料とみなされかねない。ブルームバーグによると、7-9月期のクラウド事業の収入は前年同期比28.35%増の107.92億ドルになる見通しで、実績がこの水準を超えるかどうかも注目点になる。

アルファベットの広告事業とクラウド事業の収入の推移のグラフ

AI開発にかかる巨額の費用が収益性を損ねかねないという課題は、アルファベットと同様にAIサービスに力を入れているマイクロソフト(MSFT)やアマゾン(AMZN)も抱えている。3社の株価はいずれも前回の決算発表以降、低迷しており、投資家の不安は共通しているようだ。アルファベットの前回決算発表翌日の7月24日は、テスラ(TSLA)の決算の影響もあって、大手ハイテク株はそろって下落した。今回のアルファベットの7-9月期決算発表でも再びショックが走ることも考えられる。

アルファベット、アマゾン・コム、マイクロソフト、エヌビディア、アップル、テスラ、メタ・プラットフォームズの株価の推移のグラフ

本レポートはお客様への情報提供を目的としてのみ作成されたもので、当社の提供する金融商品・サービスその他の取引の勧誘を目的とした ものではありません。本レポートに掲載された内容は当社の見解や予測を示すものでは無く、当社はその正確性、安全性を保証するものではありません。また、掲載された価格、 数値、予測等の内容は予告なしに変更されることがあります。投資商品の選択、その他投資判断の最終決定は、お客様ご自身の判断でなさるようお願いいたしま す。本レポートの記載内容を原因とするお客様の直接あるいは間接的損失および損害については、当社は一切の責任を負うものではありません。 無断で複製、配布等の著作権法上の禁止行為に当たるご使用はご遠慮ください。

IG証券の株式CFD

  • 世界12,000銘柄以上の株式トレードをCFDで提供
  • 日本、アメリカ、ヨーロッパを含む世界の株式を1株からリーズナブルにお取引
  • 世界の有名企業の株が取引可能

リアルタイムレート

  • FX
  • 株式CFD
  • 株価指数CFD

※上記レートは参考レートであり、取引が保証されるものではありません。株式のレートは少なくとも15分遅れとなっております。

モーニングメール

ストラテジストによる「本日の予想レンジとトレンド」を毎朝※無料でお届け中! ※メール送信は基本的に月~金の平日を予定しておりますが、ストラテジストの都合により予告なく送信を行わない日がございますので、予めご了承ください

弊社の個人情報保護方針・アクセスポリシーにご同意の上、申し込みください。

こちらのコンテンツもお勧めです

IG証券はお取引に際してお客様がご負担になるコストについて明確な情報を提供しています。

FX/バイナリーオプション/CFDのリーディングカンパニー。IG証券について詳しくはこちら

その日の重要な経済イベントが一目でわかるカレンダー。「予想値」、「前回値」、「発表結果」データの提供に加え、国名や影響度によるイベントのスクリーニング機能も搭載。