コンテンツにスキップする

外国為替証拠金(FX)及びCFD取引はレバレッジ取引であり、元本や利益が保証されていません 外国為替証拠金(FX)及びCFD取引はレバレッジ取引であり、元本や利益が保証されていません

日経平均、安堵の866円高 半導体株見通し不安 S&P500反発

日経平均は前週の大幅安から回復。S&P500は長期金利上昇の逆風を跳ね返しているが、今後の見通しは週明け以降の重要日程に左右されそうだ。

日経平均、安堵の866円高 半導体株見通し不安 S&P500反発 出所:ゲッティ

日経平均株価の急落にブレーキがかかった。26日の終値は1週間前比で866円高。前週の大幅下落のショックをなんとか食い止めた形だ。ただし日経平均のこれまでの上昇を牽引してきた半導体株は引き続き相場の足を引っ張っており、見通しが晴れたわけではない。一方、アメリカの株式市場ではS&P500種株価指数が週次で約6か月ぶりの値上がり率となり、長期金利(10年物米国債利回り)上昇という逆風を跳ね返している。また、米国の金利高はドル円相場で1ドル=158円台の円安を誘発した。米国株の値上がりや円安は日経平均の追い風になる可能性があるが、今後の見通しは週明けに相次ぐ重要日程で変化しそうだ。

日経平均株価は前週の大幅安から反発 半導体株は不振

日経平均(N225)の26日の終値は3万7934.76円。1週間前比では866.41円高で、前週に記録した2455.20円安の3分の1程度を取り戻した形だ。週内の5営業日のうち下落したのは25日だけで、投資家心理は落ち着きを取り戻したといえる。

日経平均株価と週次の騰落幅の推移のグラフ

ただし前週の大幅安を引き起こした半導体株の下落は続いたままだ。半導体製造装置のディスコ(6146)が週次で7.61%安となったほか、SCREENホールディングス(7735)も3.51%安、半導体基板を手掛ける信越化学工業(4063)も3.64%安となり、日経平均を下押しした。東京エレクトロン(8035)は2.09%高と反発したが、前週の15.11%安の後だけに力強さを取り戻したとはいえない。

日経平均株価と構成銘柄の寄与度ランキング

前週の半導体株の下落は中東情勢の悪化に加え、半導体受託製造大手の台湾積体電路製造(TSMC、TSM)が18日の1-3月期決算発表に際して、半導体市場の見通しを引き下げたことが要因だった。株式市場での中東情勢への懸念は後退しているが、半導体株の見通しが明るくなるには至っていないようだ。

アメリカのS&P500は約6か月ぶりの週次上昇率を記録

一方、米国の株式相場は急反発している。S&P500(SPX)の26日の終値は5099.96で、1週間前比で2.67%高。10月30日-11月3日週の5.85%高以来、約6か月ぶりの上昇率だ。S&P500の週次での反発は4週ぶりで、直前3週間での下落幅の半分近くを取り戻した。

日経平均とS&P500の週次騰落率の推移のグラフ

今回の急上昇は米国の物価上昇率の高止まりを受けて長期金利が一時、4.7%台まで上昇するという逆風を跳ね返している。26日に発表された3月の個人消費支出(PCE)物価指数も総合指数の伸び率が前年同月比2.7%で、LSEGがまとめた市場予想の2.6%を上回った。

アメリカのPCE物価指数の伸び率の推移

テスラやアルファベットなど大手ハイテク株が急騰

S&P500の急反発の背景にはマグニフィセント・セブンと呼ばれる大手ハイテク7社の1-3月期決算発表への評価がある。電気自動車(EV)大手のテスラ(TSLA)は23日の決算会見で新型車投入時期の見通しを前倒しし、株価は1週間で14.44%上昇。25日に初の配当実施を発表したアルファベットGOOGL)も株価が週次11.59%高となった。また、決算発表で示された大手ハイテク企業の人工知能(AI)投資への意欲を背景に、5月22日に2-4月期決算を発表する半導体大手のNVIDIA(エヌビディア、NVDA)の株価は週次で15.14%高になった。時価総額が大きいマグニフィセント・セブンの株価はS&P500への影響度も大きくなる。

テスラ、アルファベット、マイクロソフト、エヌビディア、アップル、アマゾン・コム、メタ・プラットフォームズの株価の推移

こうしたS&P500の見通しの明るさは日経平均の先行きに影響する可能性がある。さらにドル円相場(USD/JPY)で進む円安が海外投資家の日本株への関心を高めることも考えられそうだ。ドル円相場では米国の長期金利上昇と日本銀行の金融緩和維持姿勢を背景に円安が急進し、26日のニューヨーク市場の終値(1ドル=158.33ドル)は、1990年5月1日以来の円安水準だ。長期的にみれば、円安進行時には日経平均が上がりやすい傾向がある。

日経平均とドル円相場の推移のグラフ

週明けの米国市場ではFOMCなど重要日程が相次ぐ

しかし日本国内では急激な円安進行が輸入物価を高め、国内消費の低迷や企業業績の悪化につながるとの不安もあり、先行きは予断を許さない。また、日経平均やS&P500の今後の見通しは、米国で予定されている重要日程にも左右されそうだ。5月1日には連邦準備制度理事会(FRB)のジェローム・パウエル議長が連邦公開市場委員会(FOMC)後の記者会見で金融政策の見通しを語る。さらに4月30日にはアマゾン・コム(AMZN)、5月2日にはアップル(AAPL)の1-3月期決算発表、3日には4月雇用統計の発表も控えており、投資家心理を揺さぶることが想定される。


本レポートはお客様への情報提供を目的としてのみ作成されたもので、当社の提供する金融商品・サービスその他の取引の勧誘を目的とした ものではありません。本レポートに掲載された内容は当社の見解や予測を示すものでは無く、当社はその正確性、安全性を保証するものではありません。また、掲載された価格、 数値、予測等の内容は予告なしに変更されることがあります。投資商品の選択、その他投資判断の最終決定は、お客様ご自身の判断でなさるようお願いいたしま す。本レポートの記載内容を原因とするお客様の直接あるいは間接的損失および損害については、当社は一切の責任を負うものではありません。 無断で複製、配布等の著作権法上の禁止行為に当たるご使用はご遠慮ください。

IG証券の株価指数CFD

  • 主要指数の24時間取引が可能
  • 世界約30銘柄の株価指数を提供
  • 株価指数をバイナリーオプションで取引

リアルタイムレート

  • FX
  • 株式CFD
  • 株価指数CFD

※上記レートは参考レートであり、取引が保証されるものではありません。株式のレートは少なくとも15分遅れとなっております。

モーニングメール

ストラテジストによる「本日の予想レンジとトレンド」を毎朝※無料でお届け中! ※メール送信は基本的に月~金の平日を予定しておりますが、ストラテジストの都合により予告なく送信を行わない日がございますので、予めご了承ください

弊社の個人情報保護方針・アクセスポリシーにご同意の上、申し込みください。

こちらのコンテンツもお勧めです

IG証券はお取引に際してお客様がご負担になるコストについて明確な情報を提供しています。

FX/バイナリーオプション/CFDのリーディングカンパニー。IG証券について詳しくはこちら

その日の重要な経済イベントが一目でわかるカレンダー。「予想値」、「前回値」、「発表結果」データの提供に加え、国名や影響度によるイベントのスクリーニング機能も搭載。