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米国株、じわじわ上昇 S&P500連続最高値 トランプ関税見通し楽観

S&P500は19日に2日連続で最高値を更新。ただ、大手ハイテク株の値動きなどには投資家の慎重姿勢も感じられ、S&P500の割高感も増している。

米国株、じわじわ上昇 S&P500連続最高値 トランプ関税見通し楽観 出所:ブルームバーグ

アメリカの株式市場がじわじわと上昇している。S&P500種株価指数の19日の終値は前日比0.24%高で、2日連続で最高値を塗り替えた。連日の記録更新は約2か月半ぶりで、株価の先行きに対する悲観は後退したようだ。ドナルド・トランプ大統領は18日に自動車や医薬品、半導体への高関税について言及したが、交渉の余地も残しているもよう。サプライチェーン混乱への不安が急拡大するには至っていない。ただ、経済の先行き不透明感が拭えない中、大手ハイテク株の値動きは重く、SNS大手、メタ・プラットフォームズの株価の異例の連騰もストップした。米国の金利の先高観も株価の重荷といえ、S&P500の今後の見通しをめぐっては、冴えない値動きが続く可能性もある。

アメリカのS&P500は2日連続で最高値更新 2か月半ぶりの記録

S&P500(SPX)の19日の終値は6144.15だった。S&P500は18日も3連休前比0.24%高となって、1月23日につけた最高値を更新している。2日連続での記録更新は、サンクスギビングデーの休日明けに株価上昇への期待が高まった2024年11月29日から12月4日にかけての4日連続以来だ。

S&P500とアメリカの長期金利の推移のグラフ

トランプ氏は自動車関税を4月2日に発表か 時間的余裕を設ける考えも

18日以降の連騰にはトランプ氏の経済政策への警戒感の和らぎが感じられる。ブルームバーグによると、トランプ氏は18日に記者団に対して、自動車輸入に対する関税は「25%近辺になるだろう」と述べ、正式には4月2日に話すことになると言及。医薬品や半導体への関税については「25%以上」「1年をかけて大きく引き上げられる」との見通しを示した。ただ、トランプ氏は企業が米国内に生産拠点を設けるために時間的余裕を与える考えも示唆しており、経済活動への配慮も感じさせている。シカゴ・オプション取引所によると、ウォール街の「恐怖指数」と呼ばれるVIX指数(VIX)の19日の終値は15.27で、目立った上昇はみられない。

VIX指数とS&P500の推移のグラフ

メタの連騰は20日でストップ アマゾンは成長見通し悪化が重荷に

ただ、投資家の見通しへの慎重姿勢は解消されたわけではなさそうだ。メタの株価(META)は18日に3連休前比2.76%安となり、連騰記録は20営業日でストップ。19日も1.76%安となった。アマゾン・コムの株価(AMZN)は19日までに3営業日続落。2024年10-12月期決算発表の翌日にあたる7日以降の8営業日中、6営業日で株価が値下がりしている。アマゾンは総収入の伸びが減速しており、2025年1-3月期もさらなる成長鈍化が見込まれている

エヌビディア、メタ・プラットフォームズ、テスラ、アマゾン・コム、アルファベット、アップル、マイクロソフトの株価の推移のグラフ

エヌビディアは反落 アーム・ホールディングスは3.72%安

また、26日に2024年11月-2025年1月期決算を発表する半導体株大手NVIDIA(エヌビディア、NVDA)の株価は19日に4営業日ぶりに反落し、139.23ドルとなった。1月23日につけた最高値(147.22ドル)に向けた歩みがストップした形だ。S&P500構成銘柄ではないものの、英半導体大手アーム・ホールディングス(ARM)も19日に前日比3.72%安と大きく値下がりした。一方、アドバンスド・マイクロ・デバイセズ(AMD)は19日までに7営業日続伸、クアルコム(QCOM)は4営業日続伸となっている。

エヌビディアやアーム・ホールディングスなどアメリカ上場の半導体株の株価の推移のグラフ

大手ハイテク株や半導体株の値動きの重さの背景には米国の金利の先高観がありそうだ。米連邦準備制度理事会(FRB)が19日に公表した、1月28、29日の連邦公開市場員会(FOMC)の議事要旨では、トランプ政権下で経済の見通しの不透明感が高まる中、「金融政策のさらなる調整を検討する際には慎重なアプローチが適切だ」との見方が共有されていたことが分かった。CMEグループによると、FRBの年末までの利下げ回数が2回以上になることについて投資家の動向から算出される確率は、日本時間20日午前11時の段階で44%程度で、トランプ氏の就任直前にあたる1月19日段階の55%程度から低下している。

S&P500の割高感は4年ぶりの水準に近づく 上昇見通しの重荷に

経済の見通しの悪さが続く中でのS&P500の最高値更新は割高感も伴っている。ブルームバーグによると、S&P500の水準と今後12か月の予想収益を元に算出される株価収益率(PER)は19日段階で23.73倍となっており、2024年11月13日(23.83倍)以来の高さ。今後、23.90倍を超えれば、2021年2月22日(24.02倍)以来の高さとなる。

S&P500と予想株価収益率(PER)の推移のグラフ

金利高と株価の割高感はいずれも株式投資の魅力を損なう要因といえる。S&P500の今後の見通しは、上昇の足取りが重くなることも想定されそうだ。


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